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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻8号

2015年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 反復性肩関節脱臼後のスポーツ復帰

相撲における競技復帰

著者: 中川照彦1 土屋正光1 佐藤哲也1 八百陽介1

所属機関: 1同愛記念病院整形外科

ページ範囲:P.733 - P.738

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 1998〜2014年の17年間に大相撲力士の反復性肩関節脱臼に対して手術を施行した15例16肩および非手術例で当科受診後1年以上の経過を追跡できた反復性肩関節脱臼5例と初回肩関節脱臼9例を対象とし,手術成績(手術から本場所復帰までの期間,術後番付の推移,再脱臼率,合併症)および非手術例の経過を検討した.手術例では手術から本場所復帰まで4〜5カ月と比較的短期であったが,術前の番付を超えるまでに1年半を要した.非手術例では初回脱臼が若年であるほど,反復性脱臼になる傾向がみられた.大相撲力士の反復性肩関節脱臼では力士本人が手術を希望し,親方の同意が得られれば手術適応になると考える.

参考文献

1) 多嶋佳孝,中川照彦,二村昭元・他:腱板疎部縫縮術を併用した鏡視下バンカート修復術の短期成績.関節鏡34:204-207,2009
2) 土屋正光:相撲の外傷・障害(疫学).復帰をめざすスポーツ整形外科.pp517-520,メジカルビュー社,東京,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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