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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻9号

2015年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム Life is Motion—整形外科医が知りたい筋肉の科学

世界と戦うために—全日本柔道における筋力トレーニングの現状と未来への提案

著者: 紙谷武12 柏口新二1

所属機関: 1JCHO東京新宿メデイカルセンター整形外科 2全日本柔道連盟医科学

ページ範囲:P.855 - P.859

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 全日本柔道強化選手に対して筋力トレーニング(以下,筋トレ)に関するアンケート調査を行った.結果,9割の選手が筋トレを実施していた.頻度は週に2回以下の選手が6割を占め,トレーニング頻度が不足していた.また筋トレに否定的な考えを持っている選手や指導者がおり,その理由は「柔道の稽古自体が筋トレになっている」ことや『柔能く剛を制す』が正しい柔道であるという考え方が影響していると思われた.「柔能く剛を制す」という技のみを重視する考え方ではなく,嘉納治五郎師範が目指した原点の「柔剛一体」という技と体力の両方を重視する考え方に戻るべきだと思われた.

参考文献

1) Fleck SJ, Kraemer WJ:Designing Resistance Training Programs. 2nd ed, Human Kinetics Pub, 1987
2) Newton RU, Kraemer WJ, Häkkinen K:Effects of ballistic training on preseason preparation of elite volleyball players. Med Sci Sports Exerc 31:323-330, 1999
3) 岡田 隆:ウェイトトレーニングビッグスリー再入門.ベースボールマガジン社,東京,2013
4) Pocecco E:Injuries in judo:a systematic literature review including suggestions for prevention, Br J Sports Med 47:1139-1143, 2013
5) 谷本道哉:使える筋肉使えない筋肉(理論編).ベースボールマガジン社,東京,2008
6) 谷本道哉:筋生理学からみたレジスタンストレーニング.理学療法京都43:6-15,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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