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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻1号

2016年01月発行

文献概要

症例報告

上腕骨近位端4-part前方脱臼骨折に対して骨接合術を施行した1例

著者: 加藤知行1 高橋正明1 堀内孝一1 加藤雅敬1

所属機関: 1国立病院機構東京医療センター整形外科

ページ範囲:P.87 - P.91

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 上腕骨近位端4-part前方脱臼骨折に対して骨接合術を行い,比較的良好な結果を得ることができたので報告する.症例は30歳女性で,スノーボードで転倒し受傷した.Neer分類4-part脱臼骨折と診断し,受傷日から5日後に骨接合術を施行した.術後2年の時点で肩関節可動域は自動拳上120°,外旋40°,内旋Th10である.本症例に関しては将来的に骨頭の圧潰が進行したとしても,肩関節拘縮がなく大小結節の骨癒合が得られているので,容易に人工骨頭置換術への移行ができ,しかも良好な機能を獲得できると考えている.

参考文献

1 )松村 昇,高橋正明,照屋 徹・他:高齢者における上腕骨近位端骨折の観血的治療(SSP法とKW法について).骨折29:238-242,2007
2 )松村 昇,高橋正明,三笠貴彦:上腕骨近位端骨折に対する髄内釘・鋼線締結法の治療経験.肩関節32:561-568,2008
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5 )塩川建夫,中澤明壽,竹内 剛・他:上腕骨近位端骨折に対する人工骨頭置換術の術後成績.骨折29:247-250,2007
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7 )山中 芳,濱田一壽,川島 明:上腕骨頚部粉砕骨折新鮮例に対して施行した人工骨頭置換術の検討.肩関節28:533-537,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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