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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻11号

2016年11月発行

文献概要

誌上シンポジウム 骨粗鬆症診療—整形外科からの発信

緒言 フリーアクセス

著者: 土屋弘行1

所属機関: 1金沢大学大学院医薬保健学総合研究科整形外科学

ページ範囲:P.1000 - P.1000

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 整形外科医は,骨,筋肉,神経,脈管系などの身体運動に関わる様々な組織・器官を統合的にマネジメントする運動器のスペシャリストである.その整形外科医が取り組む運動器疾患の重要性については,近年の積極的なロコモティブシンドローム啓発活動などにより,広く認識されるようになってきている.

 骨粗鬆症は,ロコモティブシンドロームを引き起こす主な要因の1つであり,現在,骨粗鬆症の罹患者は全国民の10人に1人ともいわれているが,今後も進行するわが国の高齢者社会では,患者数がより増加することは予想に難しくない.近年の数多くの骨粗鬆症治療薬の登場により,多くの診療科医師が骨粗鬆症の治療にあたっているが,脆弱性骨折に対する予防,投薬,手術,リハビリなど多方面からの総合的なマネジメントを行えるのは,運動器スペシャリストの整形外科医をもって他にはなく,整形外科医が骨粗鬆症治療に積極的に取り組んでいくべきなのは論を俟たないであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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