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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻2号

2016年02月発行

文献概要

論述

頚椎症性神経根症に対する本邦のインターネット情報の質について

著者: 重松英樹1 岩田栄一朗1 奥田哲教1 森本安彦1 増田佳亮1 中井敏幸2 田中康仁1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科 2中井整形外科クリニック

ページ範囲:P.147 - P.150

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背景:インターネット(以下,ネット)が普及しているが,本邦のネット情報の質に関する評価は十分ではない.

対象と方法:Google,Yahoo,MSNの各検索エンジンで,「頚椎症性神経根症」と打ち込んで検索した.上位20サイトを抽出し,質を評価した.a)学会,大学,b)宣伝,c)医師,病院,d)代替医療者,e)その他に分けて評価した.

結果:a)とc)の医療関係からのサイトで質が高かったが,全体では質の高いサイトの割合は,半数以下であった.

まとめ:ネット上の頚椎症性神経根症の情報の質は低いものが多いが,医師からの情報は質が高い.

参考文献

1 )Butler L, Foster NE:Back pain online:A cross-sectional survey of the quality of web-based information on low back pain. Spine 28:395-401, 2003
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3 )Mathur S, Shanti N, Brkaric M, et al:Surfing for scoliosis:The quality of information available on the internet. Spine 30:2695-2700, 2005
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5 )奥山峰志,竹光正和,熱田裕司・他:側弯患者におけるインターネット利用とその問題点.整・災外48:1367-1370,2005
6 )総務省情報通信データベース http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/new/
7 )総務省情報通信白書.平成25年度第2部.情報通信の現況・政策の動向 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/html/nc243120.html(2016年1月12日アクセス)
8 )竹上靖彦:インターネットによって提供される医療情報の質的評価 腰椎椎間板ヘルニアの場合.日整会誌84:306,2010
9 )竹上靖彦:インターネットによって提供される医療情報の質的評価.スポーツ障害の場合.日整会誌86:568,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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