icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻3号

2016年03月発行

文献概要

視座

行き過ぎた英語教育

著者: 河野博隆1

所属機関: 1帝京大学医学部整形外科学講座

ページ範囲:P.215 - P.215

文献購入ページに移動
 小学校低学年から英語教育が必修化される.国際化に向けた英語重視の傾向が強まり,医師のカンファランスも英語教育の一環として英語で行われることが増えている.

 国際化が進んだ今日,日本人の外国語による表現力やコミュニケーション力が劣るために,十分な内容があるにもかかわらず正当な評価を受けることができず,国際間の競争で不利になることがあるのは事実である.とはいえ,全国民が表層的な挨拶や日常会話ができるようになることよりも,もっと重要なことがあるのではないだろうか.外国語の表現力やコミュニケーション能力を磨くことに意義があることは議論の余地がない.しかし,語るべき中身や母国語の表現力を磨く以前に,道具としての英語を身につけることに忙殺されるのは,まさに本末転倒と感じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら