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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻3号

2016年03月発行

文献概要

誌上シンポジウム 半月変性断裂に対する治療

中高年の半月変性断裂に対する治療:切除術

著者: 上松耕太1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.229 - P.232

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 半月変性断裂において関節症の招来の可能性を考慮すると,できるだけ半月を温存することが望ましいため,保存療法を第一選択とすべきである.症状の改善がなければ鏡視下手術となるが,半月の状態が悪く温存しても再手術の可能性が高いと判断した場合は切除術が施行される.中高年では加齢による半月の変性がみられ,切除術を選択する症例が多い.

 本稿では,中高年の半月変性断裂の対する切除術における長期成績や今後の課題について記述する.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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