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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻3号

2016年03月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

ロッキングプレート

著者: 山川泰明1 野田知之1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体機能再生・再建学講座整形外科

ページ範囲:P.270 - P.274

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ロッキングプレートとは?

 スクリューとプレートが一体化し,その複合体が高い角度安定性を示すプレートシステムがロッキングプレートである.従来のプレートは,スクリュー挿入によってプレートを骨に押し付け摩擦を生じさせることによって固定性を得ていたが,ロッキングプレートはねじ切りされているスクリューホールを有し,ねじ切りされたスクリューヘッドもしくはロックナットをプレートに挿入することでねじ切り部分同士がロックし,プレートとスクリューが一体化する(図1-a).ロッキングプレートではスクリューとプレートを介して荷重伝達が行われるため,プレートと骨が接触する必要はない(図1-b).ロッキングプレートによる架橋プレートはあたかも創外固定器を体内に入れたかのような固定原理であり,“創内固定(internal fixator)”とも呼ばれる.

参考文献

1 )Bottlang M, Fitzpatrick DC, Sheerin D, et al:Dynamic fixation of distal femur fractures using far cortical locking screws:A prospective observational study. J Orthop Trauma 28(4):181-188, 2014
2 )Gautier E, Sommer C:Guideline for the clinical application of the LCP. Injury 34 Supple 2:B63-76, 2003
3 )Maehara T, Moritani S, Ikuma H, et al:Difficulties in removal of the titanium locking plate in Japan. Injury 44:1122-1126, 2013
4 )Tan SLE, Balogh ZJ:Indications and limitations of locked plating. Injury 40:683-691, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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