文献詳細
文献概要
整形外科/知ってるつもり
ロッキングプレート
著者: 山川泰明1 野田知之1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体機能再生・再建学講座整形外科
ページ範囲:P.270 - P.274
文献購入ページに移動スクリューとプレートが一体化し,その複合体が高い角度安定性を示すプレートシステムがロッキングプレートである.従来のプレートは,スクリュー挿入によってプレートを骨に押し付け摩擦を生じさせることによって固定性を得ていたが,ロッキングプレートはねじ切りされているスクリューホールを有し,ねじ切りされたスクリューヘッドもしくはロックナットをプレートに挿入することでねじ切り部分同士がロックし,プレートとスクリューが一体化する(図1-a).ロッキングプレートではスクリューとプレートを介して荷重伝達が行われるため,プレートと骨が接触する必要はない(図1-b).ロッキングプレートによる架橋プレートはあたかも創外固定器を体内に入れたかのような固定原理であり,“創内固定(internal fixator)”とも呼ばれる.
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