文献詳細
文献概要
誌上シンポジウム THA後感染の予防・診断・治療の最前線
緒言 フリーアクセス
著者: 稲葉裕1
所属機関: 1横浜市立大学医学部整形外科
ページ範囲:P.312 - P.312
文献購入ページに移動そこで今回の誌上シンポジウムでは,人工股関節置換術に絞り,術後感染の予防・診断・治療の最前線について取り上げた.内容では,疫学・危険因子,予防法,診断法,手術療法,抗菌薬の使用法について,それぞれの分野の第一線で活躍されている先生方に最新の知見について執筆をお願いした.まず疫学では,わが国における人工関節周囲感染の発生率や最近の動向とともに,現在,明らかとなっている危険因子について記載をお願いした.予防では,わが国と諸外国のガイドラインからの最新情報,現在までのエビデンスに基づく予防法,そして今後の方向性について論述していただき,診断では,Musculoskeletal Infection Society(MSIS)やCDC/NHSNから提唱されている診断基準とともに,今後期待される新しい診断方法についての記載がなされた.治療法では,インプラントの温存手術,一期的および二期的再置換術の適応・成績とともに,抗菌薬の使用方法の実際について詳しく解説されている.
掲載誌情報