icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻4号

2016年04月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

反復性肩関節脱臼におけるglenoid track—具体的にどのように使うのか

著者: 山本宣幸1 井樋栄二1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科医科学専攻外科病態学講座整形外科学分野

ページ範囲:P.368 - P.371

文献購入ページに移動
はじめに

 われわれがglenoid trackという概念を提唱したのが2007年1)であるので,既に9年が経過していることになる.しかしglenoid trackの線はどう引けばよいのですか?という質問もまだたくさんいただく.確かにglenoid trackの計算の仕方は簡単だが,線の引き方となるとわかりにくいところがあるかもしれない.そこで本稿では実際にどのようにglenoid trackの概念を使い,かみ込みのリスク評価を行ったらよいのか,実際の症例のCT画像を使ってglenoid trackの計算の仕方から線の引き方までを1つひとつステップを踏んで説明していきたいと思う.本稿が実際の臨床の現場でお役に立てば幸いである.

参考文献

1)Yamamoto N, Itoi E, Abe H, et al. Contact between the glenoid and the humeral head in abduction, external rotation, and horizontal extension:A new concept of glenoid track. J Shoulder Elbow Surg 2007;16:649-56.
2)Burkhart SS, De Beer JF. Traumatic glenohumeral bone defects and their relationship to failure of arthroscopic Bankart repairs:significance of the inverted-pear glenoid and the humeral engaging Hill-Sachs lesion. Arthroscopy 2000;16:677-94.
3)Di Giacomo G, Itoi E, Burkhart SS. Evolving concept of bipolar bone loss and the Hill-Sachs lesion:From “engaging/non-engaging” lesion to“on-track/off-track”lesion. Arthroscopy 2014;30:90-8.
4)Yamamoto N, Itoi E. Osseous defects seen in patients with anterior shoulder instability. Clin Orthop Surg 2015;7:425-9.
5)Itoi E, Yamamoto N. Shoulder instability:treating bony loss. Current Orthopaedic Practice 2012;23:609-15.
6)Omori Y, Yamamoto N, Koishi H, et al. Open MRI measurement of the glenoid track in vivo, investigated by the 3D motion analysis using open MRI. Am J Sports Med 2014;42:1290-5.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら