icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻7号

2016年07月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

特発性上腰ヘルニア

著者: 髙見勝次1 中田昭1 岡本崇1 星学2

所属機関: 1阪和住吉総合病院整形外科 2大阪市立大学大学院整形外科

ページ範囲:P.640 - P.642

文献購入ページに移動
はじめに

 腰部には上腰三角(Grynfeltt-Lesshaft triangle)と下腰三角(Petit triangle)の2つの解剖学的脆弱部位が存在する.しかし,この部位にヘルニアが発生することは比較的稀である.われわれは特発性上腰ヘルニアの1例を経験したので報告する.腰ヘルニアの内容は後腹膜脂肪を含むことが多く,CT,MRなどの画像診断上,脂肪腫などとの鑑別が重要である.また腰ヘルニアは腰痛の原疾患の鑑別上,忘れてはならないものの1つである.

参考文献

1) Suarez S, Hernandez JD. Laparoscopic repair of a lumbar hernia:report of a case and extensive review of the literature. Surg Endosc 2013;27:3421-9.
2) 内田卓之,森谷行利,元木崇之・他.特発性上腰ヘルニアの1例.日臨外会誌2007;68:2388-92.
3) Stamatiou D, Skandalakis JE, Skandalakis LJ, et al. Lumbar hernia:Surgical anatomy, embryology and technique of repair. The Am Surg 2009;75:202-7.
4) 吉田 良,岡崎 智,高田秀穂・他.腹腔鏡下に修復した再発上腰へルニアの一例.日臨外会誌2009;70:2889-92.
5) Walsh M, Springfield DS. Spontaneous lumbar hernia. A case report:J Bone Joint Surg Am 2004;86:1525-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら