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著者: 金谷文則
所属機関:
ページ範囲:P.690 - P.690
文献購入ページに移動本号の誌上シンポジウム「脊椎腫瘍 最近の話題」は土屋弘行先生の素晴らしい企画です.原発性および転移性骨腫瘍による骨関連事象は患者のQOLを大きく低下させます.近年の破骨細胞を阻害するビスホスホネート剤をはじめとする骨修飾薬や抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)の開発により,切除困難な原発骨腫瘍や転移性骨腫瘍に対する治療とその成績が大きく改善しました.原発性骨腫瘍の中でも,切除不能な骨巨細胞腫に対してデノスマブによる腫瘍縮小効果とダウンステージングによる低侵襲手術の可能性が報告されています.脊索腫に対する重粒子線治療,動脈瘤性骨囊腫に対するデノスマブの有効性およびscleroplasty,sacroplastyなどの低侵襲手術は有望な手術と考えます.
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