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誌上シンポジウム 脊椎診療ガイドライン—特徴と導入効果
文献概要
腰部脊柱管狭窄症は高齢社会の現在,その診療機会が非常に多い.従来,その定義は一定でなく,診断基準も存在しなかった.ガイドライン委員会では新たな定義を紹介し診断基準を提案した.作成過程に触れるとともに,17項目のクリニカルクエスチョンを提示し,自然経過,各種治療法,予後についてエビデンスに基づいて説明を加えた.また導入効果について考察したが,現時点では診断と治療の指針となりうると思われた.しかし,この領域の診断・治療の進歩は著しく,最近の質の高い研究の集積をもとにした改訂ガイドラインの発刊が望まれる.
参考文献
1)腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン.日本整形外科学会診療ガイドライン委員会腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン策定委員会.東京:南江堂;2011.
2)North American Spine Society clinical guidelines for multidisciplinary spine care:diagnosis and treatment of degenerative lumbar spinal stenosis [Internet]. Burr Ridge (IL):North American Spine Society:c2007 Jan [cited 2010 Oct 14].https://www.spine.org/Portals/0/Documents/ResearchClinicalCare/Guidelines/LumbarStenosis.pdf (Reviced 2011)
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