文献詳細
誌上シンポジウム 脊椎診療ガイドライン—特徴と導入効果
文献概要
腰痛診療ガイドラインは,一般臨床医を対象として,腰痛の診断と治療に関するエビデンスに基づいた正確な知識と情報を提供することにより,腰痛患者に対して,そのトリアージとプライマリ・ケアが可能となることを目的とした.本ガイドラインでは,非特異的腰痛を定義し,診断では危険因子を見逃さないことが重要であることや診断のアルゴリズムを提示した.腰痛の発症と遷延に心理社会的因子が関与していること,治療に安静は有効ではないが,慢性腰痛には運動療法が有効であることなどを明確にした.医師,患者双方にとって有益な情報が提供されたことを確信する.
参考文献
1)日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,腰痛診療策定委員会(編):腰痛診療ガイドライン2012.東京:南江堂;2012.
掲載誌情報