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誌上シンポジウム THAのアプローチ
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著者: 尾﨑誠1
所属機関: 1長崎大学医学部整形外科
ページ範囲:P.788 - P.788
文献購入ページに移動人工股関節のアプローチに関する論争は,これまでも定期的に国内外の学会でトピックスとして取り上げられてきた.結局のところ,複数の術式に精通したうえで,それぞれの術者が最もストレスなく,患者の状態に合わせて最も安全,確実に手術が行えるアプローチを選択すればよい,という結論でこれまで決着がついてきたように思う.最近の約10年間では,より早い回復をめざした低侵襲手術,最小侵襲手術(MIS)に患者と医師の関心が集まり,皮切のサイズや位置,専用レトラクターの開発,軟部組織の展開や補強修復方法といったさまざまな改良が人工股関節のアプローチに加えられた.さらに股関節周囲の解剖学的な知見にも裏打ちされ,人工股関節のデザインや材質の進歩と同様に,人工股関節のアプローチもまた飛躍的に進歩している.
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