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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻9号

2016年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム THAのアプローチ

Anterolateral Modified Watson-Jones Approach(OCM)

著者: 松原正明1

所属機関: 1公益財団法人日産厚生会玉川病院股関節センター

ページ範囲:P.801 - P.807

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 Anterolateral modified Watson-Jones approach(MIS前側方進入法;OCM)は,Birtin,Röttingerらにより提唱された前側方進入による筋非切離小侵襲人工股関節置換術である.この外科進入法の特徴は,前外側,すなわち大腿筋膜張筋と中殿筋の間から進入する筋間進入法であり,少なくとも背側の短外旋筋群を傷害しないために,術後の人工股関節(後方)脱臼をかなり低減することが可能となる.手技の習得には習熟曲線が存在するとされるものの,いったん手技を取得すれば,ほぼすべての初回人工股関節置換術,再置換術に適応できるためその有用性は高いものである.

参考文献

1) Bertin KC, Röttinger H. Anterolateral mini-incision hip replacement surgery:a modified Watson-Jones approach. Clinical Orthop Relat Res 2004;429:248-55.
2) 加瀬雅士,松原正明,木村晶理・他.人工股関節全置換術後に発症した腸腰筋インピンジの検討.Hip Joint:2014;40:843-5.
3) Lequesne M, Dang N, Montagne P, et al. Conflict between psoas and total hip prosthesis. Rev Rhum Mal Osteoartic 1991;58:559-64.
4) 松原正明,奥田直樹,平澤直之・他.MISの利点と課題(前外側進入).筋切離と温存手技の比較.日本人工関節学会誌2010;40:8-9.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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