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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻9号

2016年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム THAのアプローチ

側方アプローチ Dall Approach

著者: 原田義忠1

所属機関: 1千葉県済生会習志野病院千葉関節外科センター

ページ範囲:P.823 - P.828

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 人工股関節置換術に対する側方アプローチの代表である“Dall approach”について説明する.股関節の展開は良好で,どのような症例(初回,再置換にかかわらず)にも適応できる.また,後方の軟部組織が温存できるため,後方脱臼に対して抵抗性を示すと考えられる.しかし,中小殿筋を展開するため一過性の外転筋力低下が起こるという欠点もある.とはいうものの,再置換術などにおいて本アプローチから,extended trochanteric osteotomyなどに移行することも可能であり,非常に有能なアプローチと考える.

参考文献

1) Dall DM. Exposure of the hip by anterior osteotomy of the greater trochanter. J Bone Joint Surg Br 1986;68:382-6.
2) Murray DW. The definition and measurement of acetabular orientation. J Bone Joint Surg Br 1993;75:228-32.
3) Younger TI, Bradford MS, Magnus RE, et al. Extended proximal femoral osteotomy. A new technique for femoral revision arthroplasty. J Arthroplasty 1995;10:329-38.
4) Kennon RE, Keggi JM, Wetmore RS, et al. Total hip arthroplasty through a minimally invasive anterior surgical approach. J Bone Joint Surg Am 2003;85:39-48.
5) Bertin KC1, Röttinger H. Anterolateral mini-incision hip replacement surgery:a modified Watson-Jones approach. Clin Orthop Relat Res 2004;429:248-55.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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