icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科51巻9号

2016年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム THAのアプローチ

転子下骨切り併用人工股関節全置換術

著者: 菅野伸彦1 濱田英敏2 高尾正樹1 坂井孝司2

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科運動器医工学治療学 2大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科学)

ページ範囲:P.845 - P.851

文献購入ページに移動
 転子下骨切り術は,脚長や前捻調整,大腿骨の変形矯正が必要な人工股関節全置換術には,習得しておくべき手術法である.脱臼性股関節症で3cm以上骨延長となる症例や,扁平骨頭に伴う大転子高位例,小児期の手術後変形や長期股関節拘縮例において,軟部組織緊張が高く3cm未満の脚延長でも整復できない場合に適応されることが多い.ステムはセメントレスの場合,遠位がフルートなどで回旋固定性に優れ,5cm以上遠位大腿骨に接触できるものを選択する.遠位髄腔が拡大してセメントレスで固定が得られない場合は,セメント固定を選択する.

参考文献

1) Anwar MM, Sugano N, Masuhara K, et al. Total hip arthroplasty in the neglected congenital dislocation of the hip. A five- to 14- year follow-up study. Clin Orthop Relat Res 1993;295:127-34.
2) 菅野伸彦,大園健二,西井 孝・他.脱臼性股関節症に対する転子下短縮骨切り併用人工股関節全置換術.第29回日本人工関節学会(1999年1月,倉敷).
3) Takao M, Ohzono K, Nishii T, et al. Cementless modular total hip arthroplasty with subtrochanteric shortening osteotomy for hips with developmental dysplasia. J Bone Joint Surg Am 2011;16:548-55.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら