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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻1号

2017年01月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

質調整生存年QALY—Quality-Adjusted Life Year

著者: 海渡貴司1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)

ページ範囲:P.68 - P.70

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はじめに

 分子標的薬といった新規抗癌剤などの医療技術の革新や高齢化が進むなかで,国民医療費は年々増加している.一方で保険料・公費(税金など)・窓口負担からなる財源の確保には限界があり,このままでは日本が世界に誇ってきた公的医療保険制度(国民皆保険制度)を維持することが難しいことは想像に難くない.このため,効率的な医療費の使い方を考えることは先送りできない課題となっている1).こういった状況のなか,中央社会保険医療協議会(中医協)に設置された費用対効果評価専門部会において,2016年度から,薬価制度のなかに医療経済学的な手法の試験導入がすでに開始されている.

参考文献

1) Abe S. Japan's vision for a peaceful and healthier world. Lancet 2015;386:2367-9.
2) 鎌江伊三夫,林 良造,城山英明(監).医療技術の経済評価と公共政策.海外の事例と日本の針路.東京,じほう,2013.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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