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調査報告
「ロコモティブシンドローム」の人は膝の伸展力が弱い
著者: 藤田聡志1 清水要吉1 林一宣1 上本宗唯1 川田英樹1 田邊恒成1 上石聡1 谷島浩1 黒田正誼1
所属機関: 1佐野臨床整形外科医会
ページ範囲:P.951 - P.954
文献購入ページに移動対象・方法:一般市民80名(男性7名,女性73名),平均72.1±6.0歳(58〜86歳)を対象に運動器検診を行った.「ロコモ度テスト」(立ち上がりテスト)で,ロコモティブシンドローム(ロコモ)群と正常群に分け,その2群間でbody mass index(BMI),握力,膝伸展筋力,踵骨骨密度を比較検討した.
結果:ロコモ群31名(38.8%),正常群49名(61.2%)であった.ロコモ群では年齢,BMIが高く,握力,膝伸展筋力が低かった.多変量解析では,年齢(p=0.01,オッズ比:1.14)と膝伸展筋力(p=0.01,オッズ比:0.01)が独立因子であった.
まとめ:ロコモと診断された人は,年齢が高く,年齢とは関係なく膝伸展筋力が低かった.
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