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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻10号

2017年10月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

整形外科医に必要なアンチ・ドーピングの知識

著者: 藤谷博人1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学スポーツ医学講座

ページ範囲:P.956 - P.958

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はじめに

 整形外科医におけるアンチ・ドーピングの知識は,スポーツ選手をよく診る医師のみに必要なものと思われがちである.しかしながら昨今わが国では,ドーピング検査が行われる国際大会に参加する選手が年々多くなり,また国体においては2003年からドーピング検査が開始され,多くの中学・高校生選手も検査を受けているのが現状である.今後2020年の東京オリンピックに向け,わが国のアンチ・ドーピングに対する社会的関心はさらに高まるのは明らかであり,また世界的な動向としても,今後ドーピング検査があらゆる機会に増えていくのは必至と言われている.

 したがって,整形外科医のみならず全国各地域のどの科の医師においても,このような選手が来院した際の禁止薬物,申請書類などの知識はすでに不可欠と考えられる.

 本稿では整形外科医が知っておくべきアンチ・ドーピングの基本知識について解説する.

参考文献

1) 黒田善雄.ドーピングとは何か.臨床スポーツ医学編集委員会(編).スポーツドクターに必要なドーピングの知識.臨床スポーツ医学(臨時増刊号)1994;11:2-14.
2) 鈴木秀典.2020年に向けたアンチ・ドーピング活動.日本臨床スポーツ医学会誌2016;24:197-9.
3) (公財)日本アンチ・ドーピング機構.アンチ・ドーピングガイドブックPlay True.東京:(公財)日本アンチ・ドーピング機構;2012.
4) 赤間高雄,鈴木智弓.ドーピング防止.(公財)日本体育協会指導者育成専門委員会スポーツドクター部会(監).スポーツ医学研修ハンドブック(基礎科目).第2版.東京:文光堂;2011.p.205-12.
5) World Anti-Doping Agency.2017年禁止表国際基準(日本語).(公財)日本アンチ・ドーピング機構(監).世界アンチ・ドーピング規定2017年禁止表国際基準.東京:(公財)日本アンチ・ドーピング機構;2017.p.1-13.
6) 寺澤孝明.ドーピング禁止薬物,禁止方法の分類と禁止理由.臨床スポーツ医学編集委員会(編).スポーツドクターに必要なドーピングの知識.臨床スポーツ医学(臨時増刊号)1994;11:15-20.
7) 赤間高雄.わが国のアンチ・ドーピング規則違反事例の分析とアンチ・ドーピング活動.日本臨床スポーツ医学会誌2016;24:200-2.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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