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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻10号

2017年10月発行

文献概要

症例報告

Prune-belly症候群に伴った脊柱後側弯症に対して後方矯正固定術を行った1例

著者: 林健太郎1 渡辺航太1 藤田順之1 日方智宏1 石井賢1 中村雅也1 松本守雄1

所属機関: 1慶應義塾大学整形外科

ページ範囲:P.993 - P.995

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 患者は13歳,男子で,生下時にprune-belly症候群と診断された.9歳時に脊柱側弯症を指摘されて装具療法を開始したが,脊柱変形が進行したため当院を受診した.単純X線像で第5-12胸椎に58°の側弯と第8胸椎-第2腰椎に50°の後弯を認めた.骨は未成熟で今後の進行が予測されたため,椎弓根スクリューを用いた後方矯正固定術を行った.術後,側弯は25°,後弯は7°に矯正され,体幹バランスも良好であった.本疾患では腹壁欠損のため体幹バランス不良が生じやすいが,本例では良好な結果が得られた.

参考文献

1) Fröhlich F. Der Mangel der Muskeln, insbesondere der Seitenbauchmuskeln Inaugural-Abhandlung. Dissertation, Wurzburg, Zürn, 1839.
2) Osler W. Congenital absence of the abdominal muscles with distended and hypertrophied urinary bladder. Bull Johns Hopkins Hosp 1901;12:331-3.
3) 奥田六郎.先天性腹筋欠損症の1例.日小児会誌1953;58:962-5.
4) Brinker MR, Palutsis RS, Sarwark JF. The orthopaedic manifestations of prune-belly (Eagle-Barrett) syndrome. J Bone Joint Surg Am 1994;77:251-7.
5) Heini PF, Locher S, Schede CP, et al. Surgical treatment with the technique of Galveston-Luque of spine deformities associated with the prune belly syndrome. J Pediatr Orthop B 2004;13:231-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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