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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻3号

2017年03月発行

文献概要

臨床経験

S2 alar iliac screw刺入における安全域に関する検討—S1棘突起は有用な指標となりうるか?

著者: 大山素彦1 本田剛久1 佐藤研友1 穐元崇1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構盛岡病院整形外科

ページ範囲:P.295 - P.298

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背景:S2腸骨スクリュー(alar iliac screw)の前方逸脱を防ぐための安全域を計測し,さらに術中の指標としてS1棘突起を評価した.

対象と方法:術前CTを撮影した48名を対象に,刺入点と仙腸関節前方,中央,後方をそれぞれ結んだ線と水平面のなす角,S1棘突起に沿わせた刺入角度および仙腸関節の通過点を計測した.

結果:男性では53°,女性では49°以下が安全域であった.S1棘突起に沿わせると刺入角度39°であり,仙腸関節前方1/3を通過するものはなかった.

まとめ:S1棘突起は前方逸脱を防ぐために有用な指標である.

参考文献

1) Chang TL, Sponseller PD, Kebaish KM, et al. Low profile pelvic fixation:anatomic parameters for sacral alar-iliac fixation versus traditional iliac fixation. Spine 2009;34:436-40.
2) 福田健太郎.腰仙椎固定術における骨盤アンカー設置法:S2 alar-iliac screw刺入法.脊椎脊髄2014;27:1045-51.
3) O'Brien JR, Yu W, Kaufman BE, et al. Biomechanical evaluation of S2 alar-iliac screws:effect of length and quad-cortical purchase as compared with iliac fixation. Spine 2013;38:E1250-5.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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