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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻4号

2017年04月発行

文献概要

Lecture

臨床研究における最近の統計手法の意義とPits and Falls—後編:混合効果モデル分析とその周辺

著者: 小栁貴裕1

所属機関: 1川崎市立川崎病院整形外科

ページ範囲:P.339 - P.347

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 前編(52巻2号)では,ランダム化比較試験(RCT)ではないデータのバイアス対処に関する最近の手法を紹介した.後編では群内に従属性を持つ複数のデータ群,すなわち階層構造データを分析する手法としての混合効果(マルチレベル)モデル分析につき言及する.2005年頃から特にRCTで頻繁に使われ出した手法であり,この構造を無視した分析では,しばしば誤った結果を導く可能性がある.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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