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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻4号

2017年04月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

脳脊髄液減少症とは?

著者: 加藤真介1

所属機関: 1徳島大学病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.362 - P.364

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 腰椎穿刺後などに生じる起立性頭痛は,整形外科医にとって最も身近な低髄液圧症状を示す病態である1).脳脊髄液減少症(cerebrospinal fluid hypovolemia)は,起立性頭痛の症例のうちガドリニウム増強頭部MRIで硬膜がびまん性に増強されるが,髄液圧が正常である症例に対してMokriら2)が提唱した疾患概念である.

参考文献

1) Bell WE, Joynt RJ, Sahs AL. Low spinal fluid pressure syndromes. Neurology 1960;10:512-21.
2) Mokri B, Piepgras DG, Miller GM. Syndrome of orthostatic headaches and diffuse pachymeningeal gadolinium enhancement. Mayo Clin Proc 1997;72:400-13.
3) 吉本智信.外傷性低髄液圧症候群の頻度は稀である.Clin Neurosci 2008;26:114.
4) 遠藤健司,馬場久敏,長島親男(監訳).むちうち損傷:診断と治療.東京:Springer-Verlag Tokyo;2000.
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6) 大谷 清.外傷性低髄液圧症候群.むち打ち損傷にかわって登場.骨・関節・靱帯2005;18:765-7.
7) Chung SJ, Kim JS, Lee MC. Syndrome of cerebral spinal fluid hypovolemia. Neurology 2000;55:1321-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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