文献詳細
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文献概要
平成27年の日本整形外科学会総会から帰宅したのは5月25日であった.そのとき,心臓疾患で療養中の荻野利彦先生の急逝の知らせを受けた驚きと寂しさを昨日のことのように思い出す.
荻野先生が北海道大学に入学し,郷里の静岡から札幌に出てこられたのは昭和40年のことであった.下宿が私の家のすぐ近くにあったこともあり,付き合いは学生時代からとなる.先生は医学部を卒業されると整形外科に入局したが,やがて手の外科を専門分野に選び,その中でも上肢の先天異常の研究に情熱を傾けるようになった.その節目,節目に私が関与したことがいま走馬灯のように頭の中を駆け巡っている.
荻野先生が北海道大学に入学し,郷里の静岡から札幌に出てこられたのは昭和40年のことであった.下宿が私の家のすぐ近くにあったこともあり,付き合いは学生時代からとなる.先生は医学部を卒業されると整形外科に入局したが,やがて手の外科を専門分野に選び,その中でも上肢の先天異常の研究に情熱を傾けるようになった.その節目,節目に私が関与したことがいま走馬灯のように頭の中を駆け巡っている.
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