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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻7号

2017年07月発行

文献概要

誌上シンポジウム 認知症の痛み

認知症とは何か

著者: 小林直人1 田子久夫2 丹羽真一3

所属機関: 1あずま通りクリニック 2舞子浜病院 3福島県立医科大学会津医療センター

ページ範囲:P.605 - P.609

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 認知症とはいったん正常に発達した知的な機能が何らかの要因で持続的に低下した状態を表す.その原因は多種多様だが,頻度としてはアルツハイマー型認知症が最も高く,近年の報告ではレビー小体型認知症がそれに次いで多い.認知症の薬物療法では,新たな薬剤も含め4種類の薬剤を選択することができるが,円滑に治療を進めていくにはケアの方法も重要となる.痛みを執拗に訴える認知症患者に対して傾聴,受容しながら不安を解消するような対処法が望まれている.最近ではユマニチュードなどの患者の視点に立ったケアも注目されている.

参考文献

1) 小林直人.リバスチグミンパッチへの期待と投与症例より得られた知見.老年精神医学雑誌2012;23:1116-20.
2) 朝田 隆.厚生労働科学研究費補助金認知症対策総合研究事業.都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応 平成23年度〜平成24年度総合研究報告書.2013.
3) 小阪憲司(編).レビー小体型認知症の診断と治療.臨床医のためのオールカラー実践ガイド.神奈川:harunosora;2014.
4) 山﨑貴史,長田 乾.血管性認知症の最先端.血管性認知症とAlzheimer病の血管性危険因子.Dementia Japan 2014;28:86-96.
5) 森 悦朗.認知症update.非アルツハイマー型認知症の病態と診断.日本医師会雑誌2012;141:539-44.
6) 本田美和子,イブ・ジネスト,ロゼット・マレスコッティ.ユマニチュード入門.東京:医学書院;2014.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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