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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻7号

2017年07月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

先天性股関節脱臼と発育性股関節形成不全

著者: 薩摩眞一1

所属機関: 1兵庫県立こども病院整形外科

ページ範囲:P.664 - P.669

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はじめに

 「発育性股関節形成不全」という用語が数年前から誌上に現れていることに気づかれている先生は多いと思う.初見された時には「どういう疾患?」というのが正直な感想であったに違いない.実は小児を専門とする整形外科医にとってもまだ違和感の残る用語で,ましてや他分野を専門とされている先生方にはなおさらのことであろうと思う.本稿の前半では,この用語の変遷について解説する.また後半では最近増加傾向にある遅診断例と,それを防ぐ取り組みについて紹介することとする.

参考文献

1) 斉藤 進.CDHからDDH.服部 義(編).先天股脱温故知新—脱臼屋と呼ばれた時代.第44回日本小児股関節研究会特別企画(寄稿集);2005.p.71-3.
2) American Academy of Pediatrics. Clinical Practice Guideline. Early Detection of Developmental Dyslocation of the Hip. Pediatrics 2000;105:896-905.
3) Ishida K. Prevention of the development of the typical dislocation of the hip. Clin Orthop Relat Res 1977;126:167-9.
4) 服部 義.日本における発育性股関節形成不全(DDH)の過去と現在—疫学と保存的整復の推移.日整会誌2016;90:473-9.
5) Kitoh H, Kawasumi M, Ishiguro N. Predictive factors for unsuccessful treatment of developmental dysplasia of the hip by the Pavlik harness. J Pediatr Orthop 2009;29:552-7.
6) 薩摩眞一,小林大介,浜村清香.先天性股関節脱臼治療後に発生した大腿骨頭のペルテス様変化に対するソルター骨盤骨切り術の有用性.臨整外2008;43:953-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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