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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻8号

2017年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 創外固定でどこまでできるか?

骨切りの創外固定—膝関節と足関節に対する創外固定器を用いた3次元関節内骨切り術

著者: 寺本司1

所属機関: 1福島県立医科大学外傷学講座 総合南東北病院外傷センター

ページ範囲:P.719 - P.723

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 内側型変形性膝関節症に対する脛骨顆外反骨切り術(TCVO),内反型変形性足関節症に対する遠位脛骨斜め骨切り術(DTOO)を行ってきた.これらの術式のコンセプトは関節面の接触面積が増大し,関節面の形態が変化することで,関節面の形態に由来したbone instabilityが改善し,最後に確実にアライメントを矯正できることである.下肢の変形には関節内変形と関節外変形があるが,関節内の変形矯正には関節内骨切りが必要であり,関節外の変形矯正には関節外骨切りが必要であると考えている.ここに報告した症例は3-dimentional intra-articular osteotomy(3次元関節内骨切り術)を用いた関節形成術であり,関節外科におけるコンセプトはすべて共通である.

参考文献

1) Teramoto T, Tasiro K, Ohtsuka K, et al. The changes in the instability of the ankle joint after distal tibial oblique osteotomy performed for the treatment of osteoarthritis of the ankle joint. The Journal of the Japanese Association of External Fixation and Limb Lengthening 2009;20:119-26.
2) Paley D. Principles of Deformity Correction. Berlin Heiderberg, New York:Springer-Verlag, 2002.
3) 寺本 司,原田将太,高木基行・他.変形性足関節症に対する遠位脛骨関節内骨切り術の臨床成績及び有用性,日足外会誌2014;35:132-6.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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