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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻8号

2017年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 創外固定でどこまでできるか?

上肢の創外固定

著者: 川端秀彦1

所属機関: 1南大阪小児リハビリテーション病院整形外科

ページ範囲:P.725 - P.732

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 不安定な骨折や感染創を避けての固定など一般的な創外固定器の使用法に加えて,上肢における創外固定器の特徴的な使い方として,①関節近傍での強固な固定および関節を架橋しての固定,②広範な骨欠損に対して,他の部位を犠牲にすることなく治療する骨移動術,③1cmに満たない小骨片を骨延長する指骨延長術,④重度の拘縮に対する軟部組織延長術,などが挙げられる.これらはいずれも創外固定があって初めて完遂できる治療である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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