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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科52巻9号

2017年09月発行

文献概要

臨床経験

腰部脊柱管狭窄症を持つ高齢者へのロコモチェックを用いた評価—一般高齢者との比較

著者: 重松英樹1 岩田栄一朗1 田中誠人1 奥田哲教1 森本安彦1 増田佳亮1 山本雄介1 田中康仁1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.915 - P.918

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背景:ロコモティブシンドロームはロコモチェックで自己評価できる.

方法:健康イベント参加の65歳以上の高齢者と当院で手術した腰部脊柱管狭窄症(以下,LSS)に,ロコモチェックで評価し,比較検討した.

結果:LSSの患者はロコモチェックの該当項目数が有意に増加していた.また,一般高齢者とLSSともに「家の中でつまずいたり滑ったりする」や,「横断歩道を青信号で渡りきれない」ことは両群ともに該当しにくい項目であった.

まとめ:LSS患者では一般高齢者と比較し,ロコモチェックの該当項目が有意に増加していた.

参考文献

1) 日本整形外科学会(編):ロコモティブシンドローム診療ガイド2010.東京,文光堂,2010.
2) 今城靖明,寒竹 司,田口敏彦.ロコモの視点を交えた腰部脊柱管狭窄症.病能.Loco Cure 2015;1:198-203.
3) 加藤欽志,紺野慎一.ロコモティブシンドロームの原因疾患と治療腰部脊柱管狭窄症.臨床と研究2012;89:1499-502.
4) 渡邉和之,紺野愼一.知る 診る 防ぐ!ロコモティブシンドローム.ロコモの原因となる疾患.変形性脊椎症:腰部脊柱管狭窄・頚椎症性脊髄症など.関節外科2013;32:1143-9.
5) 佐々木佳都樹,太田実来,杉田健彦・他.ロコモーションチェックの該当項目数によってロコモティブシンドローム患者の重症度判定は可能か.日本臨床スポーツ医学会誌2013;21:639-42.
6) 石橋英明.運動機能低下に気付くためのチェック法「ロコチェック」.Modern Physician 2010;30:473-7.
7) 吉村典子,岡 敬之,村木重之・他.ロコチェックによる要介護移行の予測:The ROAD Study.日本公衆衛生学会総会抄録集2011;70:294.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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