icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科53巻11号

2018年11月発行

文献概要

Lecture

脳脊髄疾患による重度痙縮に対するバクロフェン髄腔内投与療法

著者: 高木泰孝1 林寛之1 中波暁2 影近謙治3 八幡徹太郎4

所属機関: 1市立砺波総合病院整形外科脊椎・脊髄病センター 2市立砺波総合病院リハビリテーション科 3金沢医科大学リハビリテーション医学科 4金沢大学附属病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1005 - P.1009

文献購入ページに移動
はじめに—痙縮とは?

 痙縮は,中枢神経の障害によって錐体路系や錐体外路系に対する抑制機構が不十分になると生じる上位運動ニューロン徴候の1つである.筋緊張の異常亢進が生じ,筋の伸張性や随意運動の自由度が損なわれる.これにより患者・家族は日常生活上の様々な弊害を被る.また,痙縮を患う期間が長いほどその弊害の重症度も高まる傾向がある.筋緊張の亢進状態には痙縮,固縮,ジストニアなどのタイプがあるが,臨床で診る痙縮はこれらが重複している状態が多い.

参考文献

1) Malcangio M, Bowery NG. GABA and its receptors in the spinal cord. Trends Pharmacol Sci 1996;17:457-62.
2) Penn RD, Kroin JF. Intrathecal baclofen in the long-term management of severe spasticity. Neurosurgy 1989;4:325-31.
) at optimal therapeutic responses in spastic paresis. J Neurol Sci 1974;23:473-84.
4) Penn RD, Kroin JS. Continuous intrathecal baclofen for severe spasticity. Lancet 1985;2:125-7.
5) Penn RD, Savoy SM, Corcos D, et al. Intrathecal baclofen for severe spinal spasticity. N Engl J Med 1989;320:1517-21.
ポンプシステム使用成績調査 最終報告.臨床医薬2016;32:419-67.
ポンプシステム特定使用成績調査 最終報告.臨床医薬2016;32:469-509.
8) Coffey RJ, Edgar TS, Francisco GE, et al. Abrupt withdrawal from intrathecal baclofen:recognition and management of a potentially life-threatening syndrome. Arch Phys Med Rehabil 2002;83:735-41.
9) Vender JR, Hester S, Waller JL, et al. Identification and management of intrathecal baclofen pump complications:a comparison of pediatric and adult patients. J Neurosurg 2006;104:9-15.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら