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誌上シンポジウム 骨関節外科への3Dプリンティングの応用
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著者: 村瀬剛1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
ページ範囲:P.96 - P.96
文献購入ページに移動3Dプリンティングの基礎となる積層造形のアイディアは,名古屋市工業研究所の小玉秀男氏の1980年の発案がオリジナルであった.しかしながら,当時この発明は日本国内で評価されず,特許も成立しなかった.後に米国3Dシステムズ社が実用化して以来,医療用途などの高機能な機種は欧米企業の寡占状態である.一方,私が2015年末に招聘された北京大学主催のシンポジウムでは,樹脂造形,金属造形のさまざまな整形外科臨床応用が活発に発表され,その勢いには凄まじいものがあった.すでにいくつものベンチャー企業が中国で設立され,新しい技術に熱い眼差しが向けられていた.
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