文献詳細
--------------------
文献概要
長崎労災病院放射線科部長の川原康弘先生の手による『股関節・骨盤の画像診断』が上梓された.「こういう画像の教科書がほしかった」,これは本書を手に取った私の偽らざる第一印象である.今まで骨盤・股関節部の画像診断を系統的に取り扱った成書は私の知る限りは存在せず,ほとんどは部分的に述べられているに過ぎないからである.
本書の素晴らしい点として,あらゆる病態・疾患に対応している点をまず挙げたい.例えば,大腿骨寛骨臼あるいは坐骨大腿骨インピンジメントは比較的新しい疾患概念であるにもかかわらず,その単純X線写真からMRIの画像まで漏れることなく記載されている.人工関節合併症にしても金属摩耗粉によるハレーションのみえ方やその低減方法まで示されている.
本書の素晴らしい点として,あらゆる病態・疾患に対応している点をまず挙げたい.例えば,大腿骨寛骨臼あるいは坐骨大腿骨インピンジメントは比較的新しい疾患概念であるにもかかわらず,その単純X線写真からMRIの画像まで漏れることなく記載されている.人工関節合併症にしても金属摩耗粉によるハレーションのみえ方やその低減方法まで示されている.
掲載誌情報