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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科53巻5号

2018年05月発行

文献概要

誌上シンポジウム 外傷後・術後骨髄炎の治療

骨延長術を用いた骨髄炎の治療

著者: 加藤成隆12

所属機関: 1福島県立医科大学外傷学講座 2総合南東北病院外傷センター

ページ範囲:P.391 - P.397

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 骨髄炎の治療は悪性腫瘍の治療と類似する.病巣を切除したのちに再建し,補助として化学療法を行う.確実に病巣を切除しないと再発する.十分切除した後に生じた骨欠損は,仮骨延長で補填可能である.この方法であれば他の健常組織を犠牲にすることはない.一期短縮できれば脚延長,一期短縮できなければ骨移動術(bone transport)を行う.創外固定装着下では十分な固定性があるため,全荷重歩行が可能である.骨髄炎の1症例を提示し,治療の実際を詳しく紹介する.

参考文献

1) Ilizarov GA. The tension-stress effect on the genesis and growth of tissues. Part I. The influence of stability of fixation and soft-tissue preservation. Clin Orthop Relat Res 1989;238:249-81.
2) Ilizarov GA. The tension-stress effect on the genesis and growth of tissues:Part II. The influence of the rate and frequency of distraction. Clin Orthop Relat Res 1989;239:263-85.
3) 江口佳孝.創外固定器による緩徐変形矯正法.整・災外2018;61:163-71.
4) 加藤成隆.術後感染評価に対する新しい試み.整形外科Surgical Technique 2017;7:209-14.
5) 原田将太,竹中信之.デブリドマン後の抗菌薬の選択.整形外科Surgical Technique 2017;7:452-6.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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