icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科53巻6号

2018年06月発行

文献概要

誌上シンポジウム 変形性足関節症のフロントライン

変形性足関節症に対する低位脛骨骨切り術

著者: 谷口晃1 田中康仁1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.475 - P.478

文献購入ページに移動
 一次性変形性足関節症では,脛骨下端関節面は内反することが多い.脛骨遠位で楔開き骨切りを行う低位脛骨骨切り術は,X線病期分類(高倉・田中分類)stage 3aのような進行期変形性足関節症のよい適応である.腓骨は外果先端から7cm近位で骨切りし,Kirschner鋼線で固定する.脛骨は内果先端から5cm近位で骨切りし開大させたうえで移植骨を挿入し,ロッキングプレートで固定する.矯正目標は脛骨正面天蓋角96°,側面天蓋角81°とする.当科で施行したstage 3aの19症例では,臨床成績としてJSSF Ankle Hindfoot Scaleは術前47.4点から91.1点に改善した.

参考文献

1) 勝井建彦.変形性足関節症のX線学的検討.足の外科研究会誌1980;1:52-7.
2) 大根田豊,杉本和也,高倉義典・他.三次元剛体バネモデルをもちいた足関節の接触圧分布の検討.足の外科研究会誌1990;11:91-3.
3) 高倉義典(監修),田中康仁,北田 力(編集).図説足の臨床.第3版.東京;メジカルビュー:2010.p.110-6,p.421-4.
4) TakakuraY, Tanaka Y, Kumai T, et al. Low tibial osteotomy for osteoarthritis of the ankle:results of a new operation in 18 patients. J Bone Joint Surg Br 1995;77:50-4.
5) Tanaka Y, Takakura Y, Hayashi K, et al. Low tibial osteotomy for varus-type osteoarthritis of the ankle. J Bone Joint Surg Br 2006;88:909-13.
6) 田中康仁,高倉義典,熊井 司・他.変形性関節症最近の知識.内反型変形性足関節症に対する下位脛骨骨切り術.別冊整形外科2008;53:121-4.
7) 谷口 晃・他.変形性足関節症に対する下位脛骨骨切り術.安田和則(編).膝・足関節および足趾の骨切り術.OS NOW Instruction No16.東京;メジカルビュー:2010,p.102-7.
8) 谷口 晃,田中康仁.四肢関節の骨切り術.足関節・足趾.変形性足関節症に対する下位脛骨骨切り術.整形外科2017;68:878-82.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら