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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科53巻6号

2018年06月発行

文献概要

誌上シンポジウム 変形性足関節症のフロントライン

変形性足関節症に対する遠位脛骨斜め骨切り術—Distal Tibial Oblique Osteotomy:DTOO

著者: 大塚和孝1 寺本司2

所属機関: 1長崎記念病院整形外科 2福島県立医科大学外傷学講座

ページ範囲:P.479 - P.487

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 遠位脛骨斜め骨切り術(distal tibial oblique osteotomy:DTOO)は,進行した変形性足関節症に対する手術法である.関節外の操作により骨性アライメントを矯正する従来の骨切り術と異なり,関節内を骨切り矯正することで関節の安定化と荷重分散による治療効果を期待する術式である.関節症の進行とともに生じる関節不安定性は,荷重時と非荷重時の下肢アライメントを変化させる異常可動性であり,DTOOはこれを制動することを主目的とした新しいコンセプトを持つ治療法である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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