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人工関節周術期に静脈血栓塞栓症の検査を契機に発見された偶発悪性腫瘍の検討
著者: 森永整1 上島謙一1 中村琢哉1 丸箸兆延1 橋本典之1 笹川武史1 舩木清伸1 香川桂1
所属機関: 1富山県立中央病院整形外科
ページ範囲:P.527 - P.530
文献購入ページに移動対象と方法:当科で施行した初回人工股関節全置換術(THA),人工膝関節全置換術(TKA)の計1,045例に対し,全例に術前,術後1週に下肢静脈超音波検査を実施した.血栓が疑われた症例に対して,胸部から下肢までの造影CTを行い,読影レポートで血栓が認められた症例と,悪性腫瘍が疑われた症例を調査した.
結果:造影CTで血栓を認めた98例中,実際に悪性腫瘍であったのは2例2.0%であった.
まとめ:静脈血栓症の背景に悪性腫瘍が隠れている可能性があり,CTの結果に注意が必要である.
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