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ロコモチェック陽性項目数は健康関連QOL(HRQOL)を反映するか?—Preliminary Study
著者: 重松英樹1 岩田栄一朗1 田中誠人1 奥田哲教1 森本安彦1 川崎佐智子1 増田佳亮1 山本雄介1 田中康仁1
所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学
ページ範囲:P.609 - P.612
文献購入ページに移動方法:健康イベントで参加いただいた20歳以上の成人男女85名(20〜30歳:7名,31〜40歳:13名,41〜50歳:14名,51〜64歳:31名,65〜74歳:13名,75歳以上:7名)が対象である.アンケートでHRQOLの評価であるEQ5D,EQVASとロコチェックを施行した.また立ち上がりテストと2ステップテストを用いてロコモ度を求めた.
結果:ロコモ度1は35名(41.2%),ロコモ度2は5名(5.9%)であった.平均のロコチェック陽性該当数は,非ロコモで0.5,ロコモ度1で1.4,ロコモ度2で4.2と,ロコモ度が上がると該当項目数も有意に増加していた.ロコチェック該当項目数とEQ5D,EQVASの相関係数は−0.26,−0.30であった.
まとめ:ロコチェック該当項目数はロコモ度を反映している可能性を示唆した.しかしながら対象者のHRQOLとの相関関係は低く,ロコチェックを用いて対象者のHRQOLを推定するのは難しいと判断した.
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