文献詳細
文献概要
臨床経験
特発性側弯症への装具治療成績—奈良県立医科大学側弯外来データから
著者: 重松英樹1 田中誠人1 川崎佐智子1 増田佳亮1 山本雄介1 奥田哲教1 岩田栄一朗1 小泉宗久1 田中康仁1
所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学講座
ページ範囲:P.727 - P.730
文献購入ページに移動対象と方法:特発性側弯症の装具治療の成績を検討した.検討項目は1)装具直前年齢,2)初診時Cobb角,3)装具直前Cobb角,4)装具直前Risser sign,5)装具直前の初潮後経過である.治療中にCobb角が6°以上進行した例を進行群,それ以外を非進行群として検討した.統計にはMann Whitney U-testを用いた.
結果:30名が装具治療を終了し,10名(33.3%)に進行を認めた.進行群と非進行群間に,4)装具直前Risser sign,5)装具直前の初潮後経過に有意差を認めた.
まとめ:骨成熟が未熟なものは装具治療でも側弯の進行を認めた.
参考文献
掲載誌情報