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誌上シンポジウム 腰椎前方アプローチ—その光と影
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著者: 松山幸弘1
所属機関: 1浜松医科大学整形外科学講座
ページ範囲:P.1088 - P.1088
文献購入ページに移動日本における腰椎前方アプローチの歴史は長く,その長所,短所はよく理解されてきた.長所は直接椎体間を乖離でき,移植骨も比較的大きなものを入れることが可能であり,また脊髄高位では脊髄を前から除圧できる点にある.短所は大血管,腸,尿管など,障害すると生命を脅かす臓器が多く,術野が深くなり視野が悪い点であった.この短所は現在のLLIFが導入され,視野をよくする開創器が備わって,改善するかと思いきや,逆に合併症が多く発生しているように思える.
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