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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻11号

2019年11月発行

文献概要

誌上シンポジウム 腰椎前方アプローチ—その光と影

腰椎前方アプローチ—その光と影

著者: 大谷和之1 中井修1

所属機関: 1九段坂病院整形外科

ページ範囲:P.1105 - P.1111

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 腰椎前方アプローチの最大の利点は椎間不安定性,後弯変形,感染といった,前方にある病態に対して確実な処置が行えることであり,欠点は腹部臓器や大血管,尿管を損傷する可能性があることである.本稿では,光の代表として術後20年経過しても成績良好な腰椎変性すべり症の1例を,影の代表として成人脊柱変形に対して後方前方後方矯正固定術を施行した際に大血管損傷を生じた1例を提示して,腰椎前方アプローチの光と影を論ずる.

参考文献

1) Takahashi K, Kitahara H, Yamagata M, et al. Long-term results of anterior interbody fusion for treatment of degenerative spondylolisthesis. Spine (Phila Pa 1976) 1990;15(11):1211-5.
2) Mayer HM. A new microsurgical technique for minimally invasive anterior lumbar interbody fusion. Spine (Phila Pa 1976) 1997;22(6):691-700.
3) Manzur M, Virk SS, Jivanelli B, et al. The rate of fusion for stand-alone anterior lumbar interbody fusion:a systematic review. Spine J 2019;19(7):1294-1301.
4) 中井 修.腰椎変性後弯症に対する後方・前方・後方三段階矯正固定術.脊椎脊髄2007;20(11):1187-94.
5) 大谷和之,中井 修,進藤重雄.高齢者脊柱変形の手術治療:成人脊柱変形に対するDVD法.脊椎脊髄2017;30(4):445-9.
6) Fantini GA, Pappou IP, Girardi FP, et al. Major vascular injury during anterior lumbar spinal surgery:incidence, risk factors, and management. Spine (Phila Pa 1976) 2007;32(24):2715-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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