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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻12号

2019年12月発行

文献概要

臨床経験

ガイドワイヤーレスPPSシステムを用いた様々な治療経験から—変性疾患から外傷疾患まで

著者: 檜山明彦1 田中真弘1 渡辺雅彦1

所属機関: 1東海大学医学部外科学系整形外科学

ページ範囲:P.1279 - P.1285

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 ガイドワイヤーレスなpercutaneous pedicle screw(PPS)システムを用いて脊椎固定術を行った57症例の治療経験を調査した.疾患内訳は変性疾患が41例,椎体骨折13例,感染性脊椎炎2例,転移性脊椎腫瘍1例であった.変性疾患の多くの症例は,extreme lateral lumbar interbody fusion(XLIF)との併用による間接的除圧術を行ったが,特にXLIF後に側臥位のままPPSを挿入した症例では,手術時間が短縮し出血量の低減に寄与することが示唆された.

参考文献

1) 石井 賢,松本守雄.MISt手技とPPS(経皮的椎弓根スクリュー)システムの現状と未来.脊椎脊髄2015;8(5):442-8.
2) Verma R, Krishan S, Haendlmayer K, et al. Functional outcome of computer-assisted spinal pedicle screw placement:a systematic review and meta-analysis of 23 studies including 5,992 pedicle screws. Eur Spine J 2010;19(3):370-5.
3) 有薗 剛,井口 明,熊丸 浩・他.MIS-PLIFの中長期成績の検討.多裂筋への影響と臨床成績について.J Spine Res 2013;4(4):444.
4) 檜山明彦,渡辺雅彦.ヒト脱灰骨基質を用いた低侵襲側方進入椎体間固定手技と新世代経皮的椎弓根スクリューを用いた側臥位手術の有用性.整形外科2019;70(3);873-7.
5) Hiyama A, Sakai D, Sato M, et al. The analysis of percutaneous pedicle screw technique with guide wire-less in lateral decubitus position following extreme lateral interbody fusion. J Orthop Surg Res 2019;14(1):304.
6) 石井 賢.MISt手技の現状と工夫—経皮的椎弓根スクリュー刺入法の立場から.J MIOS 2013;68:3-9.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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