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誌上シンポジウム 足部・足関節疾患と外傷に対する保存療法 Evidence-Based Conservative Treatment
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著者: 熊井司1
所属機関: 1早稲田大学スポーツ科学学術院
ページ範囲:P.124 - P.124
文献購入ページに移動そういった足部・足関節疾患で来られる患者さんに対し,first responderとなる整形外科医が,その場でできる治療はいったいどういったものなのでしょうか.整形外科の多くの教科書には,さまざまな手術の適応や成績,術式が詳細に記載されていますが,第1選択になるべき保存療法については,ごく簡単な記述にとどまっていることがほとんどです.病院で容易に手術を選択することのできる勤務医にとっては,確かに有用な情報かもしれませんが,外来診療での治療が要求される開業医やクリニックでの整形外科医にとっては,直接の治療にあまり生かされません.足の疾患の保存療法にはどういったものがあるのか.その中で病期や進行度によって最適な治療法はどの方法なのか.治療によってどういった経過をたどるのか,疑問は尽きません.
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