icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻3号

2019年03月発行

文献概要

最新基礎科学/知っておきたい

側弯検診システムの研究開発

著者: 須藤英毅1 小甲晃史23 安倍雄一郎3 岩崎倫政2 金井理4

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究院脊椎・脊髄先端医学分野 2北海道大学大学院医学研究院整形外科学教室 3えにわ病院整形外科 4北海道大学大学院情報科学研究科

ページ範囲:P.306 - P.310

文献購入ページに移動
 脊柱側弯症は学童期の発症頻度が高く,進行すると手術治療を要するため,学校検診における早期発見と装具治療が必要とされている.一方で,目視検査での発見率の低さや学校医の負担が問題視されており,その解決のため,我々は,市販のデプスセンサで背表面を3次元計測し,理想的な左右対称形状からの偏差を評価することで,脊柱側弯症の徴候を短時間・高感度に検出できる診断支援システムを開発した.本システムが出力する評価指数とX線撮影で得られた側弯角が高い相関を持ち,診断に有用であるという原理検証結果も得られたため,現在は医療機器としての薬事承認申請へ向けた研究開発へと移行している.

参考文献

1) Sudo H, Kokabu T, Abe Y, et al. Automated noninvasive detection of idiopathic scoliosis in children and adolescents:A principle validation stud. Sci Rep 2018;17714. doi:10.1038/s 41598-018-36360-w
2) Grivas TB, Vasiliadis ES, Mihas C, et al. Trunk asymmetry in juveniles. Scoliosis 2008;3;13.
3) Alexa M, Behr J, Cohen-OrD, et al. Computing and rendering point set surfaces. IEEE Trans Vis Comput Graph 2003;9(1):3-15.
4) Chen Y, Medioni G. Object modeling by registration of multiple range images. In:Proc eedings:1991 IEEE International Conference on Robotics and Automation. 1991 p.2724-9.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら