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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻3号

2019年03月発行

文献概要

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あとがき フリーアクセス

著者: 松山幸弘

所属機関:

ページ範囲:P.334 - P.334

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あとがき

 今回の誌上シンポジウムではサルコペニアを取り上げている.サルコペニアはRosenbergによって提唱された概念で「加齢に伴う筋量の減少」を意味しているようである.筋量の問題だけでなく,筋力と身体機能,特に歩行速度が関与している.サルコペニアの定義では歩行速度が0.8m/sで,握力が男性26kg,女性18kg以下で,さらに筋量が男性7kg/m2,女性5.7kg/m2未満であるとサルコペニアと診断される.客観的なデータで示され,また診断しやすい.われわれ整形外科医は骨量,骨密度の評価,そしてその治療を行ってきたが,筋力の評価,筋量の評価,そして身体機能の総合評価をしっかり行ってきたのだろうか?

 また筋量の増加や筋力増強,そして身体機能を増加させる治療を科学的に評価し,治療介入を行ってきたのか,いささか不安だ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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