文献詳細
誌上シンポジウム 整形外科を牽引する女性医師たち—男女共同参画
文献概要
2016年の厚生労働省による調査1)では,整形外科に占める女性医師の割合は4.8%と低い.さらに2017年に日本整形外科学会が女性会員を対象に実施したアンケート2)によると,サブスペシャリティとして脊椎外科を専門にしていると回答した女性医師は50余名である.この数字は,絶対数でみれば小児整形外科と回答した女性医師数(約60名)とほぼ同等であるが,小児整形外科学会と脊椎脊髄病学会の会員数(それぞれ約1,200名と約3,800名)を分母とした割合で比較すると,約5%と1.3%となり,脊椎外科医における女性医師はマイノリティ中のマイノリティといえるのかも知れない.
参考文献
1) 厚生労働省.平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査.https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/index.html
2) 日本整形外科学会男女共同参画委員会.第1回整形外科領域における女性医師の現状に関するアンケート調査報告(2017年実施).日整会誌2018;92(9):574-580.
3) 奥山訓子.キャリア形成上の障壁—改善を望むこと.日整会誌2007;81(9):681-685.
4) 秋山典彦.女性も働ける整形外科とは.日整会誌2007;81(9):663-667.
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