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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻5号

2019年05月発行

文献概要

誌上シンポジウム 整形外科を牽引する女性医師たち—男女共同参画

わが国における整形外科女性医師の現状と久留米大学における男女共同参画

著者: 志波直人1 守屋普久子2

所属機関: 1久留米大学医学部整形外科学教室 2久留米大学医学部病理学講座

ページ範囲:P.489 - P.492

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▶わが国の整形外科女性医師

 厚生労働省が行う2016年(平成28年)12月31日時点での医師・歯科医師・薬剤師調査で1),女性医師を届け出医師数でみると,その割合は年々増加し,平成20年度には20%を超え,平成28年度には全医師数319,480名に対し女性は67,493人(21.1%)となった.ちなみに,医学生の女性増に伴い,平成28年度の臨床研修医の女性比率は32.3%と30%を越えた.

 各診療科における女性医師の割合をみると,皮膚科47.1%,麻酔科38.7%,産婦人科35.2%など,女性医師の占める割合が高い診療科がある高い一方,外科5.8%,泌尿器5.5%,脳神経外科5.3%など,外科系診療科では女性比率が低く,その中でも整形外科は4.8%(病院勤務5.8%,診療所勤務3.3%)と最も少ない(図1).

参考文献

1) 平成28年 厚生労働省医師・歯科医師・薬剤師調査.https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/dl/kekka_1.pdf(2019.2.27 access)
2) 守屋普久子,鹿毛政義,安陪等思・他.今,求められる女性医師の労働環境とは—常勤に復帰していない女性医師のアンケート結果を踏まえて.久留米医会誌2015;78(2/4):86-91.
3) 守屋普久子,岡松由記,有永照子・他.女性医師キャリア支援へのやる気スイッチグラフの活用—厚生労働省平成28年度「女性医師キャリア支援モデル推進事業」の成果.久留米医会誌2017;80(4/5):135-142.
4) 特別な理由(留学,妊娠,出産,育児,病気療養,介護,管理職,災害被災など)のために専門医の更新ができない場合.https://www.joa.or.jp/joa/files/specialist_orthopedic_appendix171122.pdf(2019.2.27 access)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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