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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻5号

2019年05月発行

文献概要

症例報告

若年者における両側大腿骨骨髄炎に対し抗菌薬含有セメントロッドを用いた1例

著者: 有澤のぞみ1 小林裕樹1 斯波俊祐2 大谷昇1 鈴木涼子2 片山雅義2 筑田博隆1

所属機関: 1群馬大学大学院整形外科学 2桐生厚生総合病院整形外科

ページ範囲:P.525 - P.529

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 骨形成不全症による両側大腿骨骨折後の骨髄炎に対し,抗菌薬含有セメントロッドを用いて加療を行った若年女性の1例を経験した.本症例は髄内釘周囲に感染症状を認め,骨髄炎症状は慢性の経過であった.抗菌薬全身投与と抗菌薬含有セメントロッドを用いて複数回の再置換を行い,合併症の出現なく感染の鎮静化を得ることができた.術後4年経過時点で感染症状の再燃を認めず,経過良好である.

参考文献

1) 堂前洋一郎,倉田和夫.慢性骨髄炎に対する手術法の選択.OS NOW 1993;11:52-3.
2) Goldman MA, Johnson RK, Grossberg PJ. A new approach to chronic osteomyelitis. Orthopedics 1960;2:63-5.
3) Klemm K. Septopal a new way of local antibiotic therapy. In:Van Rens TJG, Kayser FH. ed. Local Antibiotic Treatment in Osteomyelitis and Soft-Tissue Infections. Amsterdam.Excepta Medica;1981. p. 24-7.
4) 稲田 充,今泉 司,上村万治・他.大腿骨骨折術後化膿性骨髄炎に対する抗生剤混入骨セメント髄内釘による治療経験.臨整外2000;35(3):349-51.
5) 白井久也,阿部宗昭,本庄正朋・他.抗生剤混入骨セメントロッドによる感染性偽関節の治療経験.中部整災誌2000;43(1):215-6.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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