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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科54巻5号

2019年05月発行

文献概要

症例報告

アキレス腱付着部剥離骨折に対してSuture Anchor法を用いて再建術を施行した治療経験

著者: 曽根由人13 篠原靖司2 田中康仁3 熊井司4

所属機関: 1松阪中央総合病院整形外科 2立命館大学スポーツ健康科学部 3奈良県立医科大学整形外科 4早稲田大学スポーツ科学学術院

ページ範囲:P.543 - P.546

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 アキレス腱付着部剥離骨折に対しsuture anchor法で再建術を施行した治療経験を報告する.症例1は62歳男性,陸上競技中に転倒し受傷した.Suture anchor法で付着部再建術を施行し,術後2週から足底板を用いて歩行練習を開始,術後半年でスポーツ復帰した.症例2は42歳男性でフットサル中に受傷した.同様に再建術を行い,術後半年で競技復帰した.アキレス腱付着部の踵骨剥離骨折に対してsuture anchor法での強固な固定により,早期リハビリテーション,スポーツ復帰が可能となるため有用な方法と考えられる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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